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電力日負荷曲線、需要率・負荷率 - エネルギー管理士試験 2023年(令和5年) 工場配電 問7(6)

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エネルギー管理士試験

図は,ある工場において,電力需要の大きい斜線部の時間帯の負荷を,電力需要の少ない時間帯に移行する計画を示した電力日負荷曲線である。 ただし,負荷移行の前後で,総消費電力量は変わらないものとする。なお,この工場の合計設備容量は 1200 kW である。

エネルギー管理士試験 \[図 電力日負荷曲線\]

1) 図のように,13 時から 17 時の時間帯の需要電力が 600 kW で一定になるよう,17 時から 21 時までの時間帯に各時間均等に負荷移行することとした。この対策により,この工場の負荷移行後の需要率は C [%] となる。

2) この工場の 1 日の負荷率を 65 % 以上とするためには,最大需要電力が D [kW] 以下となるように,需要電力の大きい時間帯の負荷を他の時間帯に移行する必要がある。

【解答と解説】

1)

C

\[需要率≡\frac{最大需要電力}{設備容量}\]

負荷移行前

\[需要率≡\frac{最大需要電力}{設備容量}=\frac{800kW}{1200kW}=0.666\]

負荷移行後

\[需要率≡\frac{最大需要電力}{設備容量}=\frac{700kW}{1200kW}=0.583…C58.3%\]

2)

D

\[負荷率≡\frac{平均電力}{最大需要電力}\]

日総消費電力量

\[日総消費電力量=200kW・11h+700kW・4h+300kW・1h+600kW・4h+400kW・4h=9300kWh\] \[日平均電力=93kWh/24h=387.5kW\] \[負荷率65%≧\frac{平均電力387.5kW}{最大需要電力}\] \[最大需要電力≦\frac{387.5kW}{0.65}=596.15kW…D\]